民主左翼連合[ポーランド](読み)みんしゅさよくれんごう[ポーランド](英語表記)Sojusz Lewicy Democratycznej

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

民主左翼連合[ポーランド]
みんしゅさよくれんごう[ポーランド]
Sojusz Lewicy Democratycznej

略称 SLDポーランドの政党連合。 1990年1月にポーランド統一労働者党から分裂した社会民主党と共産主義系の全ポーランド貿易組合連合が併合して結成。支持基盤は,旧統一労働者党時代の支配者層や年金層,低所得層。基本政策には基幹産業の保護,公共事業の拡大,農業分野の全面保護を掲げ,「連帯」系勢力に対抗して支持を拡大。 93年9月の総選挙では 171議席を獲得し第1党に躍進,同年 11月には第2党の農民党と組んで農民党党首のワルデマル・パブラクを首班とする連立内閣樹立。 95年 11月の大統領選挙では党首のアレクサンデル・クワシニエフスキ候補がワレサを破って当選。 97年9月の総選挙では親教会,反共産主義陣営が結集した連帯選挙運動に大敗し,政権を譲った。

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