民進党[日本](読み)みんしんとう[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「民進党[日本]」の意味・わかりやすい解説

民進党[日本]
みんしんとう[にほん]

日本の政党。2016年3月,維新の党が解党して民主党合流,改称して発足した。他党からの加入者も含め,結党時,衆議院議員 96人,参議院議員 60人の計 156人で,野党第一党。党代表には,民主党代表の岡田克也が就任した。結党宣言では,民主党政権時に国民の信頼にこたえられなかった点を反省し,強い危機感と使命感をもって野党勢力を結集し,政権を担当できる政党をつくると強調。結党の際の政策合意では,政治が社会的弱者のためにあるとの基本的考えを示し,立憲主義堅持や,多様性を認め合う格差の少ない寛容な社会の構築を掲げ,2015年に可決された安全保障法制(→有事法制)については,憲法違反など問題のある部分をすべて白紙化する方針を示した。しかし,憲法改正や脱原発,公務員制度改革などについては意見の相違があり,具体的な意見集約は事実上先送りされた。巨大与党の自由民主党に対抗するため,2016年7月の参議院議員通常選挙に向け,野党共闘態勢づくりを進めた。2016年9月,岡田代表の任期満了に伴って代表選挙が実施され,蓮舫が新代表に選出された。

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