気仙道(読み)けせんどう

日本歴史地名大系 「気仙道」の解説

気仙道
けせんどう

仙台城下より東進小野おの本郷(現桃生郡鳴瀬町)石巻いしのまきへの道と分れ、北上して気仙沼唐丹とうに(現岩手県釜石市)に向かう近世街道。「けせんみち」ともいう。近代以降は東浜ひがしはま街道と称し、現在の国道四五号にほぼ合致。近世の旅行案内書である「諸方早見道中記」「諸国道中記」(宮城県図書館蔵)には仙台城下国分こくぶん町を起点として記され、国分町より一里で原町はらのまち宿(現仙台市)、三里利府りふ宿(現宮城郡利府町)、三里半高城たかぎ宿(現同郡松島町)、一里小野宿、二里半広淵ひろぶち宿(現桃生郡河南町)、二里半和淵わぶち宿(現同上)、一里半神取かんどり宿(現同郡桃生町)、一里寺崎てらさき宿(現同上)、一里半柳津やないづ宿(現津山町)、一里半横山よこやま宿(現同上)、一里半折立おりたて宿(現志津川町)、一里半志津川しづがわ宿(現同上)、三里伊里前いさとまえ宿(現歌津町)、二里小泉こいずみ宿(現本吉町)、一里津谷つや宿(現同上)、二里半大谷おおや宿(現同上)、三里気仙沼宿(現気仙沼市)、五里今泉いまいずみ宿(現岩手県陸前高田市)、五里さかり宿(現同県大船渡市)、三里半吉浜よしはま宿(現同県気仙郡三陸町)、三里半唐丹とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報