気体反応(読み)きたいはんのう(その他表記)gas reaction

日本大百科全書(ニッポニカ) 「気体反応」の意味・わかりやすい解説

気体反応
きたいはんのう
gas reaction

気体物質間の反応。気相反応ともいう。気体反応は、圧力または容積を測定して追跡できるので、古くからよく調べられてきたが、質量分析計ガスクロマトグラフィーなどの分析手段が使われるようになって研究が発展した。気相反応の場合には、液相反応などと違って、分子間の平均距離が大きいから、反応はそれぞれが独立しておこると考えられるし、また溶媒などの影響を受けることがない。したがって、実験結果を理論的に解析することが比較的容易である。反応速度の理論である気体反応の衝突説や、遷移状態理論、絶対反応速度論も、この系に初めて適用された。

[戸田源治郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む