ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気密試験」の意味・わかりやすい解説 気密試験きみつしけんairtightness test 空気・ガス・液化ガスなどの容器で,内部圧力を一定の高圧に保つ必要のある場合,あるいは真空を保つ必要のある場合は,容器や配管の気密が必要なので,漏洩の有無とその個所を調べるのが気密試験である。高圧の場合は圧力計で調べることができるが,簡便法として石鹸液塗布による発泡試験,水中に沈めてみる発泡試験がある。ガス器具のゴム管の老化ひび割れを検出する石鹸液塗布は前者の応用,自転車などのタイヤチューブのパンク個所をバケツの水に入れて調べるのは後者の応用である。真空の場合の簡便法は,容器または配管にガイスラー管を接続し,真空放電させながら要所にアセトン,アルコールなどを塗る。漏れがあるとそれらの蒸気の侵入により放電の色が敏感に変化するので,的確にその個所を知ることができる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by