気悪(読み)けあし

精選版 日本国語大辞典 「気悪」の意味・読み・例文・類語

け‐あし【気悪】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 様子がすさまじく険悪である。はげしい。
    1. [初出の実例]「大きに高き山なれば、麓より峰へ昇る程、嶮(さがし)く気悪(けあし)くして道遠し」(出典今昔物語集(1120頃か)一〇)

気悪の派生語

けあし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

き‐わる【気悪】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 気分が悪いさま。また、人に変な気持を与えるさま。江戸時代には、性的な情景についていうことが多い。
    1. [初出の実例]「けうそくによりかかって気わるさうにしていたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一八)
    2. 「斗量さん、此間はきつい気わるな。帰りに寄らふと言てすっとこな」(出典:洒落本・うかれ草紙(1797))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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