気象衛星雲型判別(読み)きしょうえいせいくもがたはんべつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気象衛星雲型判別」の意味・わかりやすい解説

気象衛星雲型判別
きしょうえいせいくもがたはんべつ

気象衛星からの雲画像による雲型判別。大別して 2種類ある。一つは地上気象観測から判別していた十種雲形上空から判別するもので,地上からのように細かく判別することができないため,上層雲 Ci,中層雲 Cm,層積雲 Sc,層雲・霧 St,積雲 Cu,雄大積雲 Cg,積乱雲 Cbの 7種に判別する。もう一つは,低気圧の発達状況や大雨などの現象の発生,発達,衰弱を示すときの特有な雲形を判別するもので,これを雲パターンという。それらには,Ciストリーク,トランスバースライン,テーパリングクラウド,バルジ,クラウドクラスター,筋状雲,オープンセル,クローズドセル,カルマン渦列,離岸距離などがある。また,衛星画像の水蒸気画像には,明域,暗域,ドライスロット,上層渦などがある。

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