雲パターン(読み)くもパターン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「雲パターン」の意味・わかりやすい解説

雲パターン
くもパターン

気象衛星からの雲画像による雲型判別で,低気圧発達状況や大雨などの顕著な現象の発生,発達,衰弱を示すときの特有な雲形を判別するもの。雲パターンには,Ciストリークトランスバースラインテーパリングクラウドバルジクラウドクラスター筋状雲オープンセルクローズドセル,カルマン渦(カルマン渦列)などがある。また,水蒸気画像には,明域暗域,ドライスロット,上層渦などがある。視覚的に表現される雲パターンは,その場の大気の流れ,温度分布,水蒸気分布,および鉛直安定度などと密接に関連しているため,大気の立体構造を把握するうえで重要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android