デジタル大辞泉 「層雲」の意味・読み・例文・類語
そう‐うん【層雲】
[補説]書名別項。→層雲
[類語]雲・巻雲・巻積雲・巻層雲・高積雲・高層雲・乱層雲・層積雲・積雲・積乱雲
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俳句雑誌。1911年(明治44)4月、荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)が創刊。当初河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)を後ろ盾に新傾向俳句の研究と普及を目的としたが、ドイツ文学の翻訳・紹介を載せるなど、文芸雑誌の観があった。井泉水は13年(大正2)より「昇る日を待つ間」、翌年より「蛇の言葉」等の俳論を発表。「俳句は印象の詩である」との確信から碧梧桐とも決別し、定型・季題を揚棄した「新しい俳句」を唱え、野村朱鱗洞(しゅりんどう)、芹田鳳車(せりたほうしゃ)、小沢武二(たけじ)、青木此君楼(しくんろう)、種田山頭火(さんとうか)、尾崎放哉(ほうさい)らを輩出した。井泉水没(1976)後も継続刊行されたが、92年(平成4)8月号を終刊号として廃刊された。
[瓜生鐵二]
『荻原井泉水著『此の道六十年』(1978・春陽堂書店)』
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… 一定体積中(1m3中)の雲粒の総量を雲水(くもみず)量という。これは層雲や高層雲などでは小さく0.05~0.5g/m3程度,小さい大陸性の積雲内で0.3~0.4g/m3程度,積乱雲中で1~3g/m3程度である(図3)。この量が大きいと雨滴の形成の速度が大きくなり,降雨の開始と密接な関係がある。…
…【木俣 修】
[自由律俳句]
新傾向俳句が俳句の旧習を脱しようとしてあたらしい試みをしながらも,なお定型と季題を捨てきれなかったのを不満として,季題の拘束から離れ,自由な表現を試みたのが中塚一碧楼らで,俳誌《第一作》(1912)によってはじめてこれを試みた。これが自由律俳句運動のおこりで,1914年(大正3)には荻原井泉水が俳誌《層雲》でいっそう大胆な自由表現と季題無用論を唱えて加わり,さらに17年には河東碧梧桐も口語表現のさけがたいことを論じて運動に投じた。これを俳誌の面からいえば,前記《第一作》の後身《海紅(かいこう)》と《層雲》を主流として,碧梧桐の《碧》《三昧》,栗林一石路らの《俳句生活》を加えたものが自由律俳句の流れであった。…
…(3)第3期 この趨勢を批判し,乙字は人事は季題にすべからずとして臼田亜浪の《石楠(しやくなげ)》により季題尊重の側に立った。荻原井泉水も11年《層雲》を創刊し,定型と季題を止揚して生命の律動を詠む自由律を提唱,碧梧桐と別れた。一碧楼は季題と形式にとらわれない自由表現を唱え,碧梧桐とともに15年《海紅》を創刊した。…
※「層雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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