水中音響映像装置(読み)すいちゅうおんきょうえいぞうそうち(英語表記)underwater acoustic imaging system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水中音響映像装置」の意味・わかりやすい解説

水中音響映像装置
すいちゅうおんきょうえいぞうそうち
underwater acoustic imaging system

水中物体海底形状を,超音波を用いて測定・表示する装置。水中では光の減衰が大きいので,光学 TVで見える範囲は近距離に限られる。そこで水中では測深機魚群探知機が使用されているが,これらは垂直断面の測定である。しかし,水中音響映像装置は光学写真や TVのように正面像を表示できるのが特徴であり,音源から超音波パルスを発射し,対象物から反射してきた超音波をとらえて,対象物の形状を表示する。映像化の方法は,ホログラフィー方式,音響ビーム走査方式,音響レンズ方式がある。現在,音響ビーム走査方式を用いて,距離 200mまでの映像を表示する装置が実用化されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android