水仕(読み)ミズシ

デジタル大辞泉 「水仕」の意味・読み・例文・類語

みず‐し〔みづ‐〕【水仕】

台所水仕事をすること。また、それをする下女水仕女みずしめ
「これが当れば、お前にだって―はさしちゃ置かん」〈秋声足迹

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水仕」の意味・読み・例文・類語

みず‐しみづ‥【水仕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「御厨子」を「水仕」と解したところから ) 台所で、煮炊き水汲み、食器洗いなどをすること。水仕事をすること。また、それをする下女。水仕女
    1. [初出の実例]「さて百人のながれのひめがありけるが、そのしものみづしはの、十六人してつかまつる」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)一〇)
    2. 「先非を悔ひ歎き、たとへ炊業(ミヅシ)の業をしても」(出典:人情本・花筐(1841)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android