水呑王子跡(読み)みずのみおうじあと

日本歴史地名大系 「水呑王子跡」の解説

水呑王子跡
みずのみおうじあと

[現在地名]本宮町三越 横手

発心門ほつしんもん王子跡の東方、熊野街道中辺路に跡地がある。水飲王子とも書き、熊野九十九王子の一で県指定史跡。平安中期の僧増基の紀行「いほぬし」に「御山につくほどに、木のもとごとに手向の神おほかれば、水のみにとまる夜(中略)それより三日といふ日、御山につきぬ」とある「水のみ」を当地とする説もあるが、「中右記」によると天仁二年(一一〇九)一〇月二三日に高原たかはら(現和歌山県中辺路町)を経て「水飲仮屋」で宿り、同二五日に発心門王子へ奉幣後、「内水飲王子奉幣新王子」とあるので、当王子は高原付近の水飲(水呑)に対し、内水飲うちみずのみと称され、この頃に祀られたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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