精選版 日本国語大辞典 「水増」の意味・読み・例文・類語 みず‐ましみづ‥【水増】 〘 名詞 〙① 河川、湖沼などの水が増すこと。増水。[初出の実例]「洪水(ミヅマシ)に流れたと見えて橋が無いといふ騒ぎぢゃないか」(出典:道(1910)〈石川啄木〉)② 品質が落ちるのをかえりみず、水を加えて分量をふやすこと。③ 実質や内容などの乏しいものを、見かけだけ良いように見せること。[初出の実例]「苛烈なリアリティはそのような風潮をうむだけに一般化され、水ましされたのである」(出典:文学読本・理論篇(1951)II ・現代日本小説〈平野謙〉)④ 費用や数量・分量などを実際より余分にみつもったり、請求したりすること。[初出の実例]「検挙者を水増しするといった事態には」(出典:記念碑(1955)〈堀田善衛〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例