水増(読み)みずまし

精選版 日本国語大辞典 「水増」の意味・読み・例文・類語

みず‐まし みづ‥【水増】

〘名〙
河川湖沼などの水が増すこと。増水
※道(1910)〈石川啄木〉「洪水(ミヅマシ)に流れたと見えて橋が無いといふ騒ぎぢゃないか」
品質が落ちるのをかえりみず、水を加えて分量をふやすこと。
実質や内容などの乏しいものを、見かけだけ良いように見せること。
※文学読本・理論篇(1951)II・現代日本小説〈平野謙〉「苛烈リアリティはそのような風潮をうむだけに一般化され、水ましされたのである」
費用数量・分量などを実際より余分にみつもったり、請求したりすること。
記念碑(1955)〈堀田善衛〉「検挙者を水増しするといった事態には」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android