水月観音図(読み)すいげつかんのんず(その他表記)shui-yue-guan-yin-tu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水月観音図」の意味・わかりやすい解説

水月観音図
すいげつかんのんず
shui-yue-guan-yin-tu

観音の図様の一つ。絵画としては中国,中唐の周 昉の創始と伝えられる。観音がその住地南天竺の補陀落 (ふだらく) 山にあって樹木,竹林などに囲まれ,水辺の崖上に自由な姿で腰をおろした様子を描いた図。敦煌出土の絵画『水月観音図』は多種の顔料で着色されていたが,12世紀以後,禅宗の普遍化とともに数多く制作されて描法も変化し,水墨で簡潔に描かれた。またその名称も白衣 (びゃくえ) 観音,楊柳観音などとなり,観音の姿態もより自由になった。

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