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楊柳観音 ようりゅうかんのん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

楊柳観音
ようりゅうかんのん

三十三観音の一つ。柳の枝を手に持って,人々の病気をなおすことを本誓とするといい,薬王観音とも呼ばれる。仏画の画題として愛好され,右手に柳枝を持つ姿のほか,柳枝をかたわらの水瓶に差している図もある。高麗僧慧虚筆の『楊柳観音図』 (東京,浅草寺) は高麗仏画の傑作として名高い。

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デジタル大辞泉の解説

ようりゅう‐かんのん〔ヤウリウクワンオン〕【楊柳観音】

三十三観音の一。右手に楊柳の枝を持ち、左手を乳の上に当てた姿をとり、病難消除本願とする。薬王観音と同一ともいわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ようりゅうかんのん【楊柳観音】

三十三観音の一つ,薬王観音と同体といわれる。種々の病難の消除を本誓とする。経軌では右手に楊柳枝をとり,左手を左乳上に当てるとされる。古くから仏画にあらわされてきたが,高麗仏画の遺品が著名である。この場合,岩座に右斜めを向いて半跏坐し,かたわらに楊柳をさした水瓶を置く作例が最も多い。白衣観音【上田 敬二】

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大辞林 第三版の解説

ようりゅうかんのん【楊柳観音】

三十三観音の一。衆病を消除することを本誓ほんぜいとする観音。普通、右手に柳の枝をもつ姿であるが、座右の水瓶にこれをさすこともある。薬王観音。

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世界大百科事典内の楊柳観音の言及

【ヤナギ(柳)】より

…柳は水に縁があるので雨乞いにも用いられた。観音菩薩は柳の枝で浄瓶(じようびよう)の水をまき雨を降らせるので〈楊柳観音〉の称があり,また民間の雨乞習俗でも,百姓が柳の輪を頭にいただいて水源に水を取りにいくことが行われた。【沢田 瑞穂】
[ヨーロッパ]
 ホメロスの《オデュッセイア》によると,オデュッセウスは冥界の入口アケロン川のほとりで柳の木を見たとされる。…

※「楊柳観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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