水淵村(読み)みずぶちむら

日本歴史地名大系 「水淵村」の解説

水淵村
みずぶちむら

[現在地名]金沢市水渕町みずぶちまち

犀川西岸、上辰巳かみたつみ村の対岸に位置する。北・西は天池あまいけ村・中戸なかと村。村名は地内犀川に水淵・砂淵とよばれる大きな淵があることに由来するという(加賀志徴)正保郷帳では南東相合谷あおだに村と併記され、二村合せて高二八五石余、田方九町一反余、畑方九町八反余、寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高七四石・免四ツ七歩で、ほかに山役二二三匁・蝋役二匁・漆役二匁の小物成があった(三箇国高物成帳)。寛文年間の家高数四・百姓数五(高免付給人帳)。天保一三年(一八四二)の村御印物成等書上帳によれば、寛文一〇年と元禄九年(一六九六)に計四八石の検地引高が、寛文一一年には一八石の検地出高、享保五年(一七二〇)と同八年には計二石余の手上高があり、村高は四六石余となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android