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中戸 チュウコ

デジタル大辞泉の解説

ちゅう‐こ【中戸】

律令制で、大戸上戸・中戸・下戸の四等戸の第三。一戸内に正丁(せいてい)が四人または五人いる戸。
《「ちゅうご」とも》中程度の飲酒家。上戸下戸に対していう。
「酒も小づけも好む―也」〈酒食論〉

なか‐ど【中戸】

部屋と部屋の間の戸。中の戸。
江戸時代、商家の店から奥に通じる土間の口の仕切り戸。
「―を奥へは、かすかに聞こえける」〈浮・永代蔵・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ちゅうこ【中戸】

律令制で、四等戸(大戸・上戸・中戸・下戸)の第三。一戸に正丁せいていが四人または五人いる戸。
〔「ちゅうご」とも〕 中ぐらいに酒を飲める人。 「推した推した。-といふらん/咄本・醒睡笑」

なかど【中戸】

邸内または家屋の内部に設けた、中仕切りの戸。
商家で、店の土間と、奥の台所の土間または中庭との境の戸。 「這ふ〱-の沓脱くつぬぎより忍ばせて縁の下屋にそつと入れ/浄瑠璃・曽根崎心中」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の中戸の言及

【上戸・下戸】より

…上戸,下戸の語はそれらからの変化と思われる。室町期の《酒飯論(しゆはんろん)》には〈中戸(ちゆうこ)〉という語も見える。この絵巻のことばがきは一条兼良の戯作ともされているが,大上戸の造酒正(みきのかみ)糟屋朝臣長持と,最下戸の飯室律師好飯という僧を登場させて,酒と飯との徳を論じ合わせ,最後に中左衛門大夫仲成なる人物をして〈中戸に過ぎたるものぞなき〉と,酒も飯もともにほどほどに楽しむのが最上だといわせている。…

※「中戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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