水船六洲(読み)ミズフネ ロクシュウ

20世紀日本人名事典 「水船六洲」の解説

水船 六洲
ミズフネ ロクシュウ

昭和期の彫刻家



生年
明治45(1912)年3月26日

没年
昭和55(1980)年6月30日

出生地
広島県呉市

本名
田中 六洲(タナカ ロクシュウ)

学歴〔年〕
東京美術学校彫刻科〔昭和11年〕卒

主な受賞名〔年〕
日展内閣総理大臣賞〔昭和42年〕「燭明り」,日本芸術院賞〔昭和46年〕「紡ぎ唄」

経歴
昭和11年文展鑑査展に「ウクレレを持つ女」が初入選。16年新文展「江川太郎左衛門」、21年日展「手套」、22年同展「草の葉」、25年同展「光あれ」がいずれも特選となる。42年新日展「燭明り」で内閣総理大臣賞、46年には前年の改組日展出品作「紡ぎ唄」で日本芸術院賞を受賞した。この間、37年日展評議員、49年理事。絵画的彩色を施した木彫制作する一方、美校時代から木版画制作も続け、造形版画協会にも参加。のち日本版画協会会員となり、36〜37年米国マールボロ・カレッジで版画指導を行う。また11年関東学院教師となり、35〜52年同学院小学校校長を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「水船六洲」の解説

水船六洲 みずふね-ろくしゅう

1912-1980 昭和時代の彫刻家。
明治45年3月26日生まれ。昭和11年文展鑑査展に初入選,以後新文展,日展に出品し特選,42年内閣総理大臣賞。46年芸術院賞。絵画的な彩色をほどこした木彫を制作。昭和55年6月30日死去。68歳。広島県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。本名は田中六洲。作品に「燭明り」「紡ぎ唄」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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