ウクレレ(読み)うくれれ(その他表記)ukulele

翻訳|ukulele

デジタル大辞泉 「ウクレレ」の意味・読み・例文・類語

ウクレレ(ukulele)

ギターに似た小型の撥弦楽器。4弦で、ハワイアンなど軽音楽に用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「ウクレレ」の意味・読み・例文・類語

ウクレレ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ハワイ語] ‘ukulele )[ 異表記 ] ウクレリー ギターに似た小型の弦楽器。弦は四本。一九世紀後半にポルトガル人がハワイに持ち込んだ弦楽器起源となっている。ハワイアンで使う。
    1. [初出の実例]「ある午後、伸子は〈略〉ウクレリーを弾いてゐた」(出典:伸子(1924‐26)〈宮本百合子〉四)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウクレレ」の意味・わかりやすい解説

ウクレレ
うくれれ
ukulele
ukelele

リュート属の撥弦(はつげん)楽器。ユークukeともいう。1879年にポルトガル領のマデイラ諸島からのハワイ移民J・A・ゴンサルベスらが大中小3種のギター(原名マシェティ)を導入して以来、新しいハワイ音楽様式の確立に加担しつつ、それぞれが変形されてきた。なかでも小形のものがハワイ語の名称ウクレレ(ウク=ちび、蚤(のみ)。レレ=はねる)によりもっとも親しまれている。それはハワイの伝統楽器の一つ楽弓ウケケとの類似性、および手軽に携帯できることによると解釈できる。4本の弦は、以前はガット(まれには金属)、現在はほとんどナイロンで、A5―D5―F5―B5(またはその移調)に調弦するのが普通である。この調弦では基本的な三和音がフレット上の簡単な指づかいで出せるので、和声伴奏の楽器として普及し、他のオセアニア諸島、アメリカ大陸、日本でも使われている。プロの名人芸では、複雑な旋律やリズムもくふうされている。

山口 修]

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改訂新版 世界大百科事典 「ウクレレ」の意味・わかりやすい解説

ウクレレ
ukulele

ハワイ音楽に使われる弦楽器。ギターを小さくした形をし,4本の弦をもつ。19世紀後半にポルトガルの船乗りがハワイにもってきた民俗楽器マシェーテmachete(小型ギター)が定着したもので,胴はハワイ産のコア材で作られ,一般にギター同様のくびれた形をもつが,くびれのない型はパイナップル型と呼ぶ。調弦は第1弦からラ・ミ・ド・ソと,第4弦が第3弦より高くなっているのが特徴
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百科事典マイペディア 「ウクレレ」の意味・わかりやすい解説

ウクレレ

ハワイのリュート属撥弦楽器。4弦。現在はナイロン弦。1870年ころ渡来したポルトガルの民俗楽器マシェーテmachete(4弦小型ギター)が定着したもの。ハワイ産のコアの木(アカシア一種)で作った共鳴胴のものが最上といわれる。ハワイアン・ミュージックには不可欠の楽器。

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音楽用語ダス 「ウクレレ」の解説

ウクレレ[ukulele]

4弦の撥弦楽器。1弦からG/C/E/Aに調弦され、フレットは12個。ハワイ原産の楽器で、ハワイアン音楽に使用される。右手人差し指のストロークコードを弾くのが普通。スタンダード・タイプの他に、一弦をオクターブ低く調弦し、ソロを弦きやすくしてあるソロ用LowGチューニングしたものや、テナー・ウクレレ、バリトン・ウクレレもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウクレレ」の意味・わかりやすい解説

ウクレレ
ukulele

弦楽器の一種。主としてハワイ音楽の演奏に用いられる,ギターに似た4弦楽器。和音演奏が主で,独奏よりも伴奏楽器として使用されることが多い。

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世界大百科事典(旧版)内のウクレレの言及

【ハワイ[州]】より

…別名〈アロハ・ステートAloha State〉と称され,歓迎・別離のあいさつや愛情の表現にも用いられるハワイ語の〈アロハ〉ということばが,住民の気風を象徴している。1778年にキャプテン・クックが目撃したサーフィン,渡来した宣教師が女性の腰みのを改めさせるために考案したムームー,サトウキビのプランテーションで働いたポルトガルの労働者が持ちこんだ民俗楽器マシェーテ(ギターの類)が原形となったウクレレを用いるハワイアン音楽(ちなみに,《アロハ・オエ》(〈あなたに愛を〉〈さようなら〉の意)はハワイ王国最後の女王リリウオカラニ女王自身の作詞になる)や明るい原色のアロハ・シャツなど,ハワイが生みだしたものの多くが,〈人種のるつぼ〉と呼ばれるハワイ文化の性格を物語っている。 現在,ハワイ経済の主柱は観光である。…

※「ウクレレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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