翻訳|ukulele
リュート属の撥弦(はつげん)楽器。ユークukeともいう。1879年にポルトガル領のマデイラ諸島からのハワイ移民J・A・ゴンサルベスらが大中小3種のギター(原名マシェティ)を導入して以来、新しいハワイ音楽様式の確立に加担しつつ、それぞれが変形されてきた。なかでも小形のものがハワイ語の名称ウクレレ(ウク=ちび、蚤(のみ)。レレ=はねる)によりもっとも親しまれている。それはハワイの伝統楽器の一つ楽弓ウケケとの類似性、および手軽に携帯できることによると解釈できる。4本の弦は、以前はガット(まれには金属)、現在はほとんどナイロンで、A5―D5―F5―B5(またはその移調)に調弦するのが普通である。この調弦では基本的な三和音がフレット上の簡単な指づかいで出せるので、和声伴奏の楽器として普及し、他のオセアニア諸島、アメリカ大陸、日本でも使われている。プロの名人芸では、複雑な旋律やリズムもくふうされている。
[山口 修]
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…別名〈アロハ・ステートAloha State〉と称され,歓迎・別離のあいさつや愛情の表現にも用いられるハワイ語の〈アロハ〉ということばが,住民の気風を象徴している。1778年にキャプテン・クックが目撃したサーフィン,渡来した宣教師が女性の腰みのを改めさせるために考案したムームー,サトウキビのプランテーションで働いたポルトガルの労働者が持ちこんだ民俗楽器マシェーテ(ギターの類)が原形となったウクレレを用いるハワイアン音楽(ちなみに,《アロハ・オエ》(〈あなたに愛を〉〈さようなら〉の意)はハワイ王国最後の女王リリウオカラニ女王自身の作詞になる)や明るい原色のアロハ・シャツなど,ハワイが生みだしたものの多くが,〈人種のるつぼ〉と呼ばれるハワイ文化の性格を物語っている。 現在,ハワイ経済の主柱は観光である。…
※「ウクレレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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