水金町(読み)みずかねまち

日本歴史地名大系 「水金町」の解説

水金町
みずかねまち

[現在地名]相川町水金町

町部北端に位置し、南はしば町、北は下相川しもあいかわ村。前は海、中央を水金川が流れる。もとは水金沢みずかねさわとよばれる沢地で、江戸初期に水銀みずかね流しとよばれる金銀のアマルガム製錬が行われたことに由来するといわれ、「佐渡相川志」は「此ノ川筋ニテ昔ハ水金ヲ流ス、仍テ名トス、其頃此川上ヲ平戸沢ト云、万治ノ頃迄此ノ所ニ大ナル買石アリ」と記す。のち遊女町として発展。

元禄七年(一六九四)検地帳(相川郷土博物館蔵)には、まだ水金沢とあり、屋敷の反別は二反余。年不詳の相川町々書上帳(舟崎文庫蔵)によると、享保年中(一七一六―三六)の町割で、下相川村の田地八反余を町屋敷としたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android