日本歴史地名大系 「水門吹上神社」の解説 水門吹上神社みなとふきあげじんじや 和歌山県:和歌山市和歌山城下湊小野町水門吹上神社[現在地名]和歌山市小野町二丁目和歌山城跡の北西、小野(おの)町の通りに面する。水門・吹上両神社を並祀する。祭神は水門神社が御子蛭児(みこひるこ)神、吹上神社が大己貴(おおなむち)神。恵美須(えびす)神社とも称し「エビスさん」とよばれるが、この称は本来水門社をさしたと考えられる。旧村社。水門社は現和歌山市湊(みなと)地区の産土神で、「続風土記」によると、当地へ流れついた蛭子像を祭祀して聞名(ぶんめい)大明神社または雄芝(おのしば)社と称したという。社伝ではもと和田(わだ)浦鵜(う)ノ島(現和歌山市)にあったが、明応年間(一四九二―一五〇一)の大津波で西河岸(にしがし)町(現同上)に移り、大永三年(一五二三)当地に遷祀したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報