水閘(読み)スイコウ

デジタル大辞泉 「水閘」の意味・読み・例文・類語

すい‐こう〔‐カフ〕【水×閘】

灌漑などで、水の流れを調節するために設けた水門
運河河川などで、水位差のある水域を船が通行できるようにした設備

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水閘」の意味・読み・例文・類語

すい‐こう‥カフ【水閘】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 灌漑期には用水の逃げるのを防ぎ、冬期には過剰の水を暗渠を通じて排除する、弁に類似した設備。
    1. [初出の実例]「依潮乾不開水閘」(出典:参天台五台山記(1072‐73)三)
    2. [その他の文献]〔宋史‐魏瓘伝〕
  3. 潮汐差の大きい港湾で、潮汐による水面上下の影響を遮断する水門。
    1. [初出の実例]「一千七百二年士班牙(スペイン)未額(ウィゴ)港の戦に、水閘(〈注〉フセグシキリノキ)を破し勇将」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
  4. 運河、河川などで水位差のある水域を結ぶときに流れを遮断する水門。

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