最新 地学事典 「氷床変動」の解説
ひょうしょうへんどう
氷床変動
ice sheet changes
地球の陸域を広く覆った厚い氷である氷床が,気候変動などにより消長・変動する現象。現存する氷床は南極氷床とグリーンランド氷床だけであるが,最終氷期最盛期(LGM:Last Glacial Maximum)には,ローレンタイド氷床,スカンジナビア氷床,パタゴニア氷床が発達していた。これらは,その後の温暖な気候により消失し,後氷期回復による地殻変動や海面上昇をもたらした。氷床変動を引き起こす気候変動の原因としては,数万年周期のミランコビッチ・サイクルのように地球と太陽との位置関係によるものや,短い周期のダンスガード・オシュガー振動のように海洋の循環と関連すると考えられるものなどがある。
執筆者:福田 洋一
参照項目:氷床
参照項目:最終氷期
参照項目:後氷期回復
参照項目:ミランコビッチ・サイクル
参照項目:ダンスガード・オシュガー振動
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

