最新 地学事典 「氷底噴火」の解説
ひょうていふんか
氷底噴火
subglacial eruption
氷河や氷帽が覆っている地域で起こる噴火。Glaciovolcanism(氷河火山活動)とほぼ同義語。マグマが地表に達すると,直ちに多量の氷または水に接触するため,激しい水蒸気噴火やマグマ水蒸気噴火が起こる。噴出した溶岩の表面は,自破砕構造や偽枕状ないし枕状構造を示す部分をもつことが多い。氷河が融解して生じた多量の水は,氷河湖を形成し,それが決壊することで火山泥流や洪水となって流下し,ヨークルフロイプ(jökulhlaup)と呼ばれ,壊滅的な威力をもつ洪水がしばしば発生する。アイスランドのグリムスヴォトン(Grímsvötn)の1996年噴火の例があげられる。
執筆者:荒牧 重雄・及川 輝樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

