氷見郡(読み)ひみぐん

日本歴史地名大系 「氷見郡」の解説

氷見郡
ひみぐん

戦国時代から近世初頭、および明治二九年(一八九六)から昭和二九年(一九五四)に存在した郡で、いずれも射水いみず郡から分れて成立した。近代に成立した氷見郡は、現在の氷見市全域と高岡市太田おおた地区にあたる。

〔近世〕

郡名は天正八年(一五八〇)三月一六日の織田信長朱印状(菊池家文書)に「越中国氷見郡之内、屋代一家分并廿ケ年以来新知行之事」とみえるのが早いが、なか(射水郡)呼称が永禄一一年(一五六八)からみえるので、氷見郡の成立もその時期にさかのぼるとも考えられる。当時の郡域は、明治二九年に成立した郡に比べて広く、小矢部おやべ川中下流の左岸一帯をも含み、小矢部川中郡との境界であったとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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