永満寺村(読み)えいまんじむら

日本歴史地名大系 「永満寺村」の解説

永満寺村
えいまんじむら

[現在地名]直方市永満寺

鷹取たかとり山の西麓に位置し、村内を彦山川支流の福地ふくち川が流れる。北は頓野とんの村、西は上境かみざかい村、南東は豊前国田川郡上野あがの村・鋤木田すいきだ(現赤池町)。村名は永満寺という天台宗の寺院があったことに由来する(続風土記)。頓野村境の鷹取山には戦国期―近世初期の鷹取城があり、鉄砲てつぽう町という地名も残っていた(続風土記拾遺)。古く当村は上境村の枝郷であったが、のちに別村となった。分村の時期について「続風土記拾遺」は明暦年中(一六五五―五八)のこととし、「直方市史」によると遅くとも安永二年(一七七三)までに別村となっていたことが確認できるという。福岡藩成立後は同藩領となるが、元和九年(一六二三)から延宝五年(一六七七)、および元禄元年(一六八八)から享保五年(一七二〇)までは東蓮寺藩(直方藩)領であった。元禄三年の直方御分地村高帳(阿部文書)には「上境村ノ内永満寺村」とあり、高六三五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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