鷹取山(読み)たかとりやま

日本歴史地名大系 「鷹取山」の解説

鷹取山
たかとりやま

直方市と田川郡赤池あかいけ町の境界に位置する。福智ふくち山の支峰で、同山の西側中腹にあたり、標高は六三三メートル。高取山・高鳥居山・鷹鳥居山とも記した。山頂付近は平坦で、石塁・土塁など鷹取山城の跡が残る。

鷹取山
たかとりやま

身延山の南に位置し、標高一〇三六・一メートル。身延町内の身延と小田船原おだふなはらの境にそびえる。文永一二年(一二七五)と推定される二月一六日の日蓮書状(日蓮聖人遺文)に「身延の嶺と申大山あり、東は天子の嶺、南は鷹取の嶺、西は七面の嶺、北は身延の嶺なり、高き屏風を四ついたてたるかことし」とあるように、日蓮が弟子への書状のなかで、自分の住む庵室の所在地を表現する時の南界を示す山としてしばしば使用している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鷹取山」の意味・わかりやすい解説

鷹取山
たかとりやま

神奈川県逗子市(ずしし)と横須賀市(よこすかし)との境にある山。標高139メートル。凝灰岩からなり、湘南妙義(しょうなんみょうぎ)ともよばれる。岩峰は険しくてスリルに富む岩場もあり、ロッククライミングの好練習場となっている。これらは明治から昭和初期にかけて建築用石材として切り出された跡で、石切場跡には弥勒菩薩(みろくぼさつ)の磨崖仏(まがいぶつ)がある。山頂から東京、相模(さがみ)両湾が眺められ、かつて太田道灌(どうかん)がここで鷹狩を行ったのが地名のおこりといわれる。いまは西方の神武(じんむ)寺とあわせて、京浜からの手ごろなハイキングコースとなっている。京浜急行電鉄追浜(おっぱま)駅か神武寺駅、また、JR横須賀線東逗子駅から、ともに徒歩約1時間。

[浅香幸雄]

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改訂新版 世界大百科事典 「鷹取山」の意味・わかりやすい解説

鷹取山 (たかとりやま)

神奈川県三浦半島北部,逗子市と横須賀市の境にある山。標高139mの丘陵で,頂上付近は明治以降の石材採取によって凝灰岩質砂岩の岩壁が露出し,奇景を呈する。山頂部には磨崖仏が彫刻されているほか,ロッククライミングの練習場としても利用されている。東京湾側は住宅地が山頂近くまで迫っているが,相模湾側は緑が残り,山腹にある天台宗の古寺,神武寺とあわせてハイキングコースとなっている。
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事典・日本の観光資源 「鷹取山」の解説

鷹取山

(福岡県久留米市)
福岡県文化百選 名勝・景観編」指定の観光名所。

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