汎ソマリ主義(読み)はんソマリしゅぎ(その他表記)Pan-Somalism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汎ソマリ主義」の意味・わかりやすい解説

汎ソマリ主義
はんソマリしゅぎ
Pan-Somalism

アフリカ東端の通称「アフリカの角」地域を中心とするソマリ族の居住地域を一つの国家にまとめようと目指す運動。大ソマリ運動ともいう。ソマリ族は現在のソマリアのほか,ケニア北部,エチオピア東南部 (オガデン地方) ,ジブチにも居住している。この地域は 1880年代にイギリス,イタリア,フランスの保護領として分断され,長年統治されてきたため,ソマリ族の統合国家をつくろうという汎ソマリ主義が台頭した。しかし,このためにソマリア国内では武力衝突が起こり,政府機能が停止した。またケニア,エチオピアとの紛争 (→エチオピア=ソマリア国境紛争 ) も起こしている。 (→ソマリア内戦 , ソマリランド )

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