汚泥ガス発電(読み)おでいガスはつでん(その他表記)power generation using sludge gas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「汚泥ガス発電」の意味・わかりやすい解説

汚泥ガス発電
おでいガスはつでん
power generation using sludge gas

下水処理場や養豚場などで,下水汚泥を処理する過程において,汚泥からガスを発生させ,このガスを利用して発電するシステム。下水汚泥中に含まれる有機物を消化槽 (密閉タンク) の中で嫌気性微生物を使って分解させる。このとき発生するメタン主成分とするガス (消化ガス) をガスエンジンで燃焼させ,発電機を回して発電する。科学技術庁が 1981年からメタトピア計画として研究開発を進め,汚泥中の有機物 1kgが分解されて発生する消化ガスの発熱量は約 6000kcal/Nm3で,汚泥中の有機物 2kgで 1m3の消化ガスを発生させ,この 1m3の消化ガスで約 2kWhの発電ができることを確認した。

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