江俣村（読み）えまたむら

日本歴史地名大系

江俣村
えまたむら

• 山形県：山形市
• 旧東村山郡地区
• 江俣村

[現在地名]山形市江俣・江俣一―五丁目・江南（こうなん）二―三丁目・北江俣（きたえまた）・北町（きたまち）三丁目・銅谷口（どうやぐち）・内表東（うちおもてひがし）・島（しま）・八ッ口（やっくち）・本屋敷（もとやしき）・梅野木前（うめのきまえ）・行才（ぎようさい）・田端（たばた）・馬上台（ばじようだい）・立道（たてみち）

今塚（いまづか）村の南、山形城下の北西に位置し、馬見（まみ）ヶ崎（さき）川西岸平地に立地。六十里越街道に沿う街村。当村で同街道から山野辺（やまのべ）村（現東村山郡山辺町）への道が分岐していた。馬見ヶ崎川は古くは当村南部から吉野宿（よしのじゆく）村・鮨洗（すしあらい）村へ北西流して須（す）川に合流していたと推定されており、江俣沼は河跡湖であるとされる。寛永年間（一六二四―四四）山形藩主鳥居氏により流路が変更されたという。伊達輝宗日記（伊達家文書）天正二年（一五七四）五月五日条によると、江股で最上義守・義光父子の対立による戦闘があった。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」