江古田植物群(読み)えごたしょくぶつぐん

最新 地学事典 「江古田植物群」の解説

えごたしょくぶつぐん
江古田植物群

Egota flora

東京都中野区江古田付近から産する古植物群。最下位の第3泥炭層は主に針葉樹からなり,更新世末期ウルム氷期主ウルム期)のもの。上位の第2泥炭層は広葉樹からなり,新石器時代のもの。第1泥炭層の植物群は,イチイ・アオモリトドマツ(のちにウラジロモミ訂正)・エゾマツ・コメツガ・カラマツ・チョウセンゴヨウなどに,ブナ・ミズナラ・サワシバなどの広葉樹も含む。化石組成からウルム期の江古田付近には,冷温帯~亜高山帯の針葉樹を主とする森林があり,相当に寒冷な気候下であったと考えられる。新石器時代の植物群の組成は現在とほぼ同じである。参考文献三木茂(1938) Jap. J. Bot.,Vol.9

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改訂新版 世界大百科事典 「江古田植物群」の意味・わかりやすい解説

江古田植物群 (えごたしょくぶつぐん)

東京都中野区江古田付近を流れる妙正寺川谷間を埋めた洪積世(更新世)末期の堆積物中に含まれる化石植物総称。下位の針葉樹(イチイ,アオモリトドマツ,エゾマツ,コメツガ,カラマツ,チョウセンマツなど)を組成とする植物群(年平均気温が現在より7~8℃低い。2万~3万年前)と上位の広葉樹を組成とする植物群(年平均気温は現在とほぼ同じ)とに二分される。下位の針葉樹を主体とする植物群は,第四紀最後のウルム氷期に生育したものと考えられ,この地域の植生が,現在の北海道中~北部の状態と似ていたことを示している。
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