チョウセンマツ(読み)ちょうせんまつ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チョウセンマツ」の意味・わかりやすい解説

チョウセンマツ
ちょうせんまつ / 朝鮮松
[学] Pinus koraiensis Sieb. et Zucc.

マツ科(分子系統に基づく分類:マツ科)の常緑針葉高木。大きいものは高さ35メートル、径1.5メートルに達する。樹皮は灰褐色鱗片(りんぺん)状の裂け目を生じ、大きさ不同の鱗片となってはげ落ちる。樹冠は円錐(えんすい)形。葉は太くて三稜(りょう)形をなし、普通は5枚が短枝上に束生し、チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)の名もある。雌雄同株で、開花は5月。球果は卵状円柱形、大形で10~18センチメートル、翌年の秋に熟す。種子倒卵形で大きい。翼はない。福島県から岐阜県、愛媛県の深山に生え、朝鮮半島、中国東北部、ウスリーに分布する。庭木とし、材は建築、器具、土木船舶に利用する。種子は食用となり、朝鮮半島では普通に食用とされる。

[林 弥栄 2018年5月21日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョウセンマツ」の意味・わかりやすい解説

チョウセンマツ

「チョウセンゴヨウ(朝鮮五葉)」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む