江川家住宅(読み)えがわけじゆうたく

日本歴史地名大系 「江川家住宅」の解説

江川家住宅
えがわけじゆうたく

[現在地名]韮山町韮山韮山

韮山城跡しろ池の東にある住宅。昭和三三年(一九五八)民家として第一号の国の重要文化財に指定された。内訳は主屋・書院・仏間・東蔵・肥料蔵・武器庫・表門の七棟とその他建物八棟および土地等。中世以来の土豪であった江川氏はこの地で清酒「江川」を生産し、全国的販路をもっていた。小田原北条氏の家臣であったが、天正一八年(一五九〇)の小田原攻めの際には徳川家康の臣となった英長が父英吉と敵対した。家康の命を受けた千利休は江川氏を通じて北条氏との講和を達成。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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