江帥(読み)ごうそつ

精選版 日本国語大辞典 「江帥」の意味・読み・例文・類語

ごう‐そつガウ‥【江帥】

  1. ( 「こうそつ」「ごうぞつ」とも )
  2. [ 1 ] 大宰権帥(だざいのごんのそち)地位にあった大江匡房(おおえのまさふさ)のことをいう。〔俚言集覧(1797頃)〕
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 大江匡房は博学、雄弁で知られたところから ) ものしり。また、口達者なさま。へらず口をたたくさま。
    1. [初出の実例]「お前も子供の時は、内かたで物まゐらずに、御奉公つとめられましたかと打込めば、扨(さて)も郷帥(ゴウソツ)なる忰と相手にならず」(出典浮世草子・世間手代気質(1730)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の江帥の言及

【大江匡房】より

…平安後期の学者,漢詩人,歌人。江中納言,江帥(ごうのそつ),江都督,江大府卿などともいわれる。唐名は満昌。…

※「江帥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android