大宰権帥(読み)ダザイノゴンノソチ

デジタル大辞泉 「大宰権帥」の意味・読み・例文・類語

だざい‐の‐ごんのそち【大宰権帥】

大宰府権官ごんかん令外りょうげの官親王正官であるそちに任じられる場合、代わって政務を執った。だざいのごんそつ

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「大宰権帥」の解説

大宰権帥
だざいのごんのそち

大宰府の長官(かみ)である帥の権官。中央顕官の左遷先の場合と,名誉職としての帥に対する実質的な長官である場合がある。前者の例では菅原道真(みちざね)と源高明(たかあきら)が代表的。後者は親王の帥が出現する9世紀半ばからみられるが,まもなく大弐(だいに)も実質的な長官となり,両者は同時には任命されなくなる。さらに公卿兼官でもあったため,しだいに現地に赴任しなくなり,12世紀前半からは完全に遥任(ようにん)となった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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