事典 日本の地域ブランド・名産品 「江戸表具」の解説
江戸表具[紙工芸・和紙]
えどひょうぐ
大田区・江東区・台東区などで製作されている。表具・表装の技術は、仏教とともに中国から伝わり、その後、生活様式の変化にともない書画を鑑賞・保存する具として発達した。材料は各種の和紙・裂地など。細やかな紙の扱いや刷毛さばきには永年の修練が必要。江戸表具のなかでも掛軸は、丈は短め、色調は単彩・淡泊なところに特徴がある。元禄期には、町人文化が花開き、書画が一般書民にも身近なものになったことなどを背景に、江戸表具がさかんになった。東京都伝統工芸品。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報