江村如圭(読み)えむら・じょけい

朝日日本歴史人物事典 「江村如圭」の解説

江村如圭

没年:享保17(1732)
生年:生年不詳
江戸時代中期の本草学者。京都の人。名は如圭,字は希南。如亭,復所と号す。江村毅庵の次子。兄青郊が丹後(京都府)宮津青山藩を致仕したため,跡を嗣いだが,父兄に先んじて没した。松岡玄達に従学し,もっとも本草学に精通。享保15(1730)年,病気を患ったのを契機にまとめた,その著述『詩経名物弁解』(1731)は,何度も版をかえ,当時かなり広く読まれた書物である。数多くの鳥獣草木の名を知り,博く群書を渉る態度に,如圭の学問に対する姿勢がみえている。ほかに,師玄達の言を如圭が記録した『自家本草』(写本,1730)が残る。

(高橋昌彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「江村如圭」の解説

江村如圭 えむら-じょけい

江村如亭(えむら-じょてい)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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