江草重忠(読み)エグサ シゲタダ

20世紀日本人名事典 「江草重忠」の解説

江草 重忠
エグサ シゲタダ

明治〜昭和期の出版有斐閣社長;日本出版配給(株)初代社長。



生年
明治10(1877)年2月2日

没年
昭和19(1944)年10月8日

出生地
三重県員弁郡

旧姓(旧名)
水谷

学位〔年〕
理学博士

経歴
有斐閣初代社長江草斧太郎の養子。明治41年養父の死後、同社経営に当たり、法律書、経済書など学術書出版を続けた。森戸辰男の「クロポトキンの研究」、美濃部達吉の「憲法撮要」出版の際、言論弾圧の被害に遭った。昭和11年東京出版協会会長、16年取次廃止で出来た日本出版配給株式会社の初代社長となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

関連語 学位

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「江草重忠」の解説

江草重忠 えぐさ-しげただ

1877-1944 明治-昭和時代前期の出版経営者。
明治10年2月2日生まれ。有斐閣の初代社長江草斧太郎の養子となる。明治41年同社をつぎ,法律・政治・経済書の出版で業績をのばす。昭和10年美濃部達吉著「憲法撮要」などが発禁処分をうける。16年日本出版配給の初代社長。昭和19年10月8日死去。68歳。三重県出身。東京帝大卒。旧姓は水谷。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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