江野神社
えのじんじや
名立大町の西端、山寄りの台地上明神山に鎮座する。名立川上流約五キロの円田神社とともに「延喜式」に載る古社で、古い北陸道に沿っている。祭神は素盞嗚尊・奇稲田姫命・大己貴命・事代主命・建御名方命など。最初に神霊を祀ったところは、赤野俣の上街道から徳合(現能生町)に抜ける山道往来に沿った字宮の前・宮の後であった。右大臣菊亭晴季の女は関白豊臣秀次に嫁していた。秀次は高野山で自害させられ、菊亭はこれに連座して文禄四年(一五九五)頸城郡名立大町へ移された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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