池ノ端村(読み)いけのはたむら

日本歴史地名大系 「池ノ端村」の解説

池ノ端村
いけのはたむら

[現在地名]豊浦町池ノ端

北は二ッ堂ふたつどう村・切梅きりうめ村、南は新発田しばた町の飛地および大伝だいでん新田、西は西蓑口にしみのぐち(現新発田市)中世豊田とよた庄に属し、「新発田物語」によれば、永禄年間(一五五八―七〇)に四〇〇貫の所領をもつ高橋掃部之介(池ノ端鴨之介・斎藤掃部助)当村に東西六五間、南北三六間の館を築いて亀形かめがたノ城と称したという。掃部之介は上杉氏の配下であったが、新発田合戦で新発田重家に味方したため、天正一四年(一五八六)上杉景勝勢に城を焼かれ、敗走の途中たけはな口で負傷、新発田城内で死亡したと伝える。慶長三年(一五九八)新発田藩領となり、同四年の御判物之写(北方文化博物館蔵)に「当秋年貢定之事」として「五斗五升 池の端」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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