20世紀日本人名事典 「池田克己」の解説
池田 克己
イケダ カツミ
昭和期の詩人
- 生年
- 明治45(1912)年5月27日
- 没年
- 昭和28(1953)年2月13日
- 出生地
- 奈良県
- 学歴〔年〕
- 吉野工業学校建築科〔昭和2年〕卒
- 経歴
- 昭和6年小学校の恩師植村諦に初めて詩を見てもらい、詩作に励む。9年処女詩集「芥は風に吹かれてゐる」を発刊。11年上林猷夫、佐川英三らと詩誌「豚」を創刊、後「現代詩精神」と改めた。14年徴用令で中国に渡り、16年解除、上海で大陸新報社の記者となり、「上海文学」を創刊、また草野心平らと詩誌「亜細亜」を出した。戦後20年帰国。21年上林、佐川らと「花」を創刊、22年6月小野十三郎、高見順らを編集に加え「日本未来派」を創刊し、編集人となった。詩集に「原始」「上海雑草原」「中華民国居留」「法隆寺土塀」「池田克己詩集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報