デジタル大辞泉 「沈く」の意味・読み・例文・類語 しず・く〔しづく〕【▽沈く】 [動カ四]1 水の底に沈んでいる。「藤波の影なす海の底清み―・く石をも玉とそ吾あが見る」〈万・四一九九〉2 水に映って見える。「水の面おもに―・く花の色さやかにも君がみかげの思ほゆるかな」〈古今・哀傷〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「沈く」の意味・読み・例文・類語 しず・くしづく【沈】 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 沈み着くの意 )① 水の底に沈んでいる。また、水底に沈んでいるものが見える。[初出の実例]「榎の葉井に 白璧(しらたま)之川久(シヅク)や 真白璧之川久(シヅク)や」(出典:催馬楽(7C後‐8C)葛城)② 水に映って見える。[初出の実例]「水の面(おも)にしづく花の色さやかにも君がみかげのおもほゆるかな〈小野篁〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八四五)③ 定着する。[初出の実例]「天のあつくいかるにあうていどころ定てしづいた所ないぞ」(出典:玉塵抄(1563)二三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例