沈く(読み)シズク

デジタル大辞泉 「沈く」の意味・読み・例文・類語

しず・く〔しづく〕【沈く】

[動カ四]
水の底に沈んでいる。
藤波の影なす海の底清み―・く石をも玉とそが見る」〈・四一九九〉
水に映って見える。
「水のおもに―・く花の色さやかにも君がみかげの思ほゆるかな」〈古今哀傷

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精選版 日本国語大辞典 「沈く」の意味・読み・例文・類語

しず・くしづく【沈】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 沈み着くの意 )
  2. 水の底に沈んでいる。また、水底に沈んでいるものが見える。
    1. [初出の実例]「榎の葉井に 白璧(しらたま)之川久(シヅク)や 真白璧之川久(シヅク)や」(出典催馬楽(7C後‐8C)葛城)
  3. 水に映って見える。
    1. [初出の実例]「水の面(おも)にしづく花の色さやかにも君がみかげのおもほゆるかな〈小野篁〉」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八四五)
  4. 定着する。
    1. [初出の実例]「天のあつくいかるにあうていどころ定てしづいた所ないぞ」(出典:玉塵抄(1563)二三)

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