精選版 日本国語大辞典 「沈丁花科」の意味・読み・例文・類語
じんちょうげ‐かヂンチャウクヮ【沈丁花科】
- 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。世界に約五〇属五〇〇余種があり、熱帯および温帯に生育する。高木または低木で、まれに草本で、葉は対生または互生し托葉がない。花はふつう両性、時に雌雄異株。放射相称で集散花序をなし、四~五数性で花床の両端が盛り上がって萼筒(がくとう)様になる。萼片は花弁状。花冠は芃状(ほうじょう)に重なるかまたはない。雄しべは四~五または八~一〇、時に多数あり、萼筒様の縁に着く。子房は一~二または三~八個の心皮からなり上位で心皮と同数の室となる。各室に一個の胚珠がある。果実は痩果、液果または石果。良質の靱皮繊維を持ち、日本では自生種のガンピ、コガンピや栽培種のミツマタを製紙原料にする。