靭皮繊維(読み)ジンピセンイ(その他表記)bast fibre

デジタル大辞泉 「靭皮繊維」の意味・読み・例文・類語

じんぴ‐せんい〔‐センヰ〕【×靭皮繊維】

植物篩部しぶおよび皮層繊維。強靭で抵抗性が強い。

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精選版 日本国語大辞典 「靭皮繊維」の意味・読み・例文・類語

じんぴ‐せんい‥センヰ【靱皮繊維】

  1. 〘 名詞 〙 植物の篩部繊維および皮層繊維。強靱で抵抗性が強い。コウゾミツマタの靱皮繊維からは和紙が、アサアマからは糸がつくられる。広義には茎の形成層外側部分でとれるすべての繊維をいう。じんぴ。〔児童工業物語(1928)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「靭皮繊維」の意味・わかりやすい解説

靭皮繊維
じんぴせんい
bast fibre

種子植物の茎において,形成層から外側に向ってつくられていく部分,すなわち二次師部にある繊維組織をいう。両端のとがった長い繊維細胞から成り,軟らかく強靭なものが多い。アサ,ジュートなど,これをとる目的で栽培される植物 (繊維植物) も多い。なお茎の肥大生長によってこの組織の外側の部分は次第に剥離するが,その剥離する部分を樹皮といい,内側の残存する部分を靭皮ということもある。

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