沈師正(読み)しんしせい(その他表記)Sim Sa-jǒng

改訂新版 世界大百科事典 「沈師正」の意味・わかりやすい解説

沈師正 (しんしせい)
Sim Sa-jǒng
生没年:1707-69

朝鮮,李朝時代の画家。青松の人。字は頤叔,号は玄斎鄭敾ていぜん)(謙斎),趙栄祏(ちようえいせき)(観我斎)と併せて,善画の〈士人三斎〉と称される。山水,花卉(かき),草虫,翎毛(れいもう)と作画範囲は広く,指頭画も試みている。山水図浙派,または明代院体画を主体に,新たに呉派系列の南宗画の影響を大きく受けている。代表作は《灞橋尋梅図》《江上夜泊図》(ともに韓国国立中央博物館)など。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沈師正」の意味・わかりやすい解説

沈師正
ちんしせい
Sim Sa-jǒng

[生]粛宗33(1707)
[没]英祖45(1769)
朝鮮,李朝時代の画家。字は煕叔,号は玄斎,幼時から絵を鄭ぜん (ていぜん) に学び,古画を研究してついに一家をなした。山水画を得意とし,画風は中国清代の南画の影響を強く受けたものであった。師の鄭ぜん,趙栄せきとともに三斎と称して尊敬された。韓国国立中央博物館蔵の『は橋尋梅図』『渓山高居図』などの遺作がある。

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