礼文(読み)れいぶん

精選版 日本国語大辞典 「礼文」の意味・読み・例文・類語

れい‐ぶん【礼文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 典礼文化
    1. [初出の実例]「誠に専にして無欲に至らしむべし。礼文法度はおこりやすきものなり」(出典:集義和書(1676頃)五)
  3. キリスト教で、礼拝に用いる讚詠・主の祈り・使徒信条十戒などをいう。
    1. [初出の実例]「さる礼文もしくば讚美歌をこの集に加へんと欲せば」(出典:讚美歌(1903頃)序)
  4. れいじょう(礼状)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「礼文」の意味・わかりやすい解説

礼文(町)
れぶん

北海道北部、宗谷(そうや)総合振興局管内の町。日本海上の礼文島と付属島の海驢島(とどじま)などを町域とする。町名はアイヌ語レプンシリ(沖の島の意)による。1956年(昭和31)香深(かふか)、船泊(ふなどまり)の2村が合併して礼文村となり、1959年町制施行。1819年(文政2)以降ニシン漁場として栄えたが、昭和30年ごろを境にニシン漁は衰退し、それとともに人口も減少した。現在はコンブウニホッケ、タコなどの沿岸漁業と夏季の観光とを主要産業とし、アワビ稚貝の養殖や水産加工業も行われる。香深港と稚内(わっかない)、利尻(りしり)島との間に定期航路があり、また北東端の金田(かねだ)ノ岬付近にある礼文空港(2009年4月から2026年3月まで供用休止)と稚内空港間には定期便があった(2003年3月運休)。面積81.64平方キロメートル、人口2509(2020)。

岡本次郎


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普及版 字通 「礼文」の読み・字形・画数・意味

【礼文】れいぶん

礼制文物。〔漢書、礼楽志〕は二代に監(かんが)み、禮尤もはる。~是(ここ)に於て浹洽(せふかふ)し、民用(もつ)て和睦し、災生ぜず。

字通「礼」の項目を見る

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百科事典マイペディア 「礼文」の意味・わかりやすい解説

礼文[町]【れぶん】

北海道北部,礼文郡の町。礼文島全体を町域とする。漁業を中心とし,1955年ころまでニシンの漁獲でにぎわったが,近年はタラ,カレイ,コンブを漁獲。南の香深(かふか)と北の船泊(ふなどまり)に漁港がある。約300種にのぼる希少な高山植物がある花の島としても有名。81.64km2。3078人(2010)。→利尻礼文サロベツ国立公園

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世界大百科事典(旧版)内の礼文の言及

【礼文島】より

…北海道北部,日本海上に浮かぶ島。1島1町で宗谷支庁礼文町をなす。人口4375(1995)。…

※「礼文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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