沖家室島(読み)おきかむろじま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「沖家室島」の意味・わかりやすい解説

沖家室島
おきかむろじま

山口県南東部、周防(すおう)大島(大島)南東方にある島。大島郡周防大島町に属する。面積0.95平方キロメートル。狭い家室迫戸(かむろぜと)を隔てて大島と対置し、沖家室大橋で結ばれる。天保(てんぽう)年間(1830~1844)には家数448軒、人口2394人を数え、内海航路に沿う港町として栄えた。明治以降は一本釣りや延縄(はえなわ)をもって朝鮮近海、黄海、台湾沖までも出漁した漁村として知られている。人口202(2000)。

三浦 肇]

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デジタル大辞泉プラス 「沖家室島」の解説

沖家室島

山口県大島郡周防大島町、屋代島中南部の佐連(され)地区南方に位置する島。「おきかむろじま」と読む。面積約0.95平方キロメートル。佐連とは沖家室大橋で結ばれている。一本釣り漁業が盛ん。江戸時代には参勤交代で島に立ち寄る九州の大名たちが宿泊した泊清寺がある。

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世界大百科事典(旧版)内の沖家室島の言及

【屋代島】より

…明治以降は多くの海外移民を送り出したことで知られる。前島,浮(うか)島,情(なさけ)島,沖家室(おきかむろ)島,笠佐島などの付属島嶼(とうしよ)を含めて山口県大島郡(面積140km2,人口2万8750。1995)を構成しており,久賀,大島,東和,橘の4町がある。…

※「沖家室島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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