河上左京(読み)カワカミ サキョウ

20世紀日本人名事典 「河上左京」の解説

河上 左京
カワカミ サキョウ

明治〜昭和期の洋画家



生年
明治22(1889)年7月16日

没年
昭和46(1971)年1月2日

出生地
山口県玖珂郡岩国

学歴〔年〕
岩国中〔明治40年〕中退

経歴
明治末年に日本水彩画会研究所に学び、大正2年日本水彩画会設立の発起人のひとりとなる。以後、日本水彩画会展、光風会展、二科展に出品。12年日本美術展覧会で銀牌を受賞。15年二科会会友となる。昭和3年第15回二科展に「秋海棠」「夏の果物」出品。以後、展覧会への出品が途絶えた。兄・肇の政治活動に協力していたとされている。戦後、岩国で水彩画回顧展などが開かれた。作品に「花瓶烟草と」「樫の木道」「楠の木のある対岸風景」「百日草」「さかな」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「河上左京」の解説

河上左京 かわかみ-さきょう

1889-1971 明治-昭和時代の洋画家。
明治22年7月16日生まれ。38年上京し,太平洋画会研究所でまなぶ。大正2年日本水彩画会の創立にくわわり,10年光風会,15年二科会の会員となる。昭和8年兄河上肇(はじめ)が投獄されたのを機に郷里の山口県岩国市にかえり,指導制作にあたった。昭和46年1月2日死去。81歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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