日本歴史地名大系 「河内城跡」の解説 河内城跡こうちじようあと 兵庫県:加西市河内村河内城跡[現在地名]加西市河内町河内町と佐谷(さたに)町の境界となる丘陵上に築かれた中世の山城跡。南麓には別所(べつしよ)町があり、別所城ともいう。「赤松家播備作城記」によると、別所頼清が築城したという。三木城の別所氏は当城出身といわれるが(播磨鑑)、中世の史料からは確認できない。山麓の佐谷町と別所町は中世には在田(ありた)庄に属する。嘉吉元年(一四四一)在田下庄の年貢納入に在田氏が関係しており(「建内記」同年一〇月一三日条)、城の機能した室町時代には当城周辺は在田氏の支配を受けていた。また在田氏四代目の法名は「承天寺殿」で(野間有田系図)、城跡の西側の谷には字上天寺(じようてんじ)があり、城の近くに在田氏の菩提寺が所在した可能性が高い。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by