河原口村(読み)かわらぐちむら

日本歴史地名大系 「河原口村」の解説

河原口村
かわらぐちむら

[現在地名]海老名市河原口・さつき町

相模川の東にあり、東は国分こくぶ村・上大谷かみおおや村、南は中新田なかしんでん村、北は上之郷かみのごう村と接している。西は相模川を隔てて愛甲あいこう郡厚木村・金田かねだ(現厚木市)。村内を矢倉沢やぐらさわ往還が東西に、八王子道が南北に通る。

中世は海老名郷五ヵ村(「風土記稿」によれば、当村のほか上之郷・中野・中新田・社家の四村)の一つ。なお門沢橋かどさわばし村を入れて六ヵ村とする説もある。海老名郷は鎌倉時代(後出の季景の三代前)に上下に分れたらしく(小野系図)、海老名氏による下海老名郷の相伝が知られる。文永元年(一二六四)八月二一日海老名季景は三郎季直に「下海老名郷内在家壱宇」「田壱町参段小」を譲った(「沙弥仏然海老名季景譲状」県史一)。季直は弘安九年(一二八六)一一月二三日幕府の安堵を得ている(「関東安堵下知状案」県史二)。建武元年(一三三四)一二月一三日海老名通貞は嫡子尊楠丸に「下海老名かう」の知行分を譲った(「海老名通貞譲状案」県史三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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